皮膚のかゆみ、肌荒れ、にきび、湿疹、じんましん、帯状疱疹、単純ヘルペス、水虫、爪水虫、薄毛、アトピー性皮膚炎、いぼ、水いぼ、とびひ、タコ、魚の目など一般皮膚科診療を行っております。
湿疹はありふれた疾患ですが、夏は汗・冬は乾燥によるものが多く、また湿疹と似た症状でも実はかぶれ(接触皮膚炎)や虫刺され、帯状疱疹の初期のこともあります。
治療は発疹のある場所と程度にふさわしい炎症止め(痒み止め)の軟膏や内服薬を使用します。
空気の乾燥、生活環境の変化や乱れなど、原因は様々です。一時的な刺激に対し、肌の感受性が高まり、かさつき、ひりつき、かゆみなどの皮膚症状を起こしている状態です。
診断により、治療には軟膏や内服薬を使用します。低刺激の基礎化粧品(石鹸)等も揃えております。
若い方のにきびは成長に伴うホルモンと皮膚の変化で起こることが多いです。
成人のにきびは疲労・睡眠不足、また女性の場合は生理周期との関わりで起こることがあります。
にきびの正しい知識を持つことが治療と今後のにきび減少につながります。
特に睡眠や洗顔などの指導が大切だと考えております。
抗生物質、イオウ含有のローション、塗り薬を処方する保険の治療をはじめ、にきび治療に効果的なケミカルピーリングやスキンケア、サプリメントについても説明します。
5人に1人が、経験するといわれている比較的頻度の高い皮膚疾患です。
膨疹(ぼうしん)と呼ばれる皮膚の限局性の浮腫(むくみ)と、その周りに赤いところ(紅斑)が急に現れたりします。
時間の経過とともに消えていきますが、慢性化すると根治が難しいため早期の診断・治療が欠かせません。
帯状疱疹は神経に沿って、帯状に疱疹(ブツブツ)ができ、その場所につよいピリピリとした痛みが起る病気です。
原因は、水痘・帯状疱疹ウィルスで、健康な人でも体内に潜んでいて、過労、睡眠不足、風邪などで体力が弱った際に、ウィルスが活性化されて発病すると考えられています。
身体中どこでも起こりますが、主に胸や背中、ひたいなどに発症します。
初期からの診断と抗ウィルス薬の内服治療が重要となります。
また、予防接種も行っています。1回かかった後にまたかかる場合もあるので、50歳を過ぎたら予防接種をお勧めします。
原因はヘルペスウィルスというウィルスが、皮膚や粘膜に感染して発症します。
帯状疱疹と同じく、普段ひそんでいるウィルスが体力の弱った際に活性化します。
症状ははじめに、くちびるや口の周りが赤くなり、数日後小さな水ぶくれができます。
それにともない、ムズムズとしたかゆみや、皮膚のほてり、ピリピリとした痛みを感じることもあります。水ぶくれは2週間くらいでかさぶたになり自然と治っていきます。
再発性の場合は、症状が出ていなくても処方出来る事もあります。
アトピー性皮膚炎はアレルギー疾患のひとつです。
乳幼児期に始まることが多く、強いかゆみをともなう湿疹ができ、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に経過していきます。
これにより生命がおびやかされることはありませんが、激しいかゆみに悩まされるため「イライラする」、「気分が滅入る」といった精神的ストレスが強く、生活の質(QOL= Quality of Life)への影響を十分考慮する必要があります。症状に合った治療が必要で、良好な状態を保つことが大切です。
頭髪は1日に50~100本程度が自然に脱落しますが、これ以上抜けることを脱毛症と言います。
円形脱毛症は、円形の境目がはっきりした脱毛斑が発生し、拡大していく症状を言い、誰もが発症する可能性を持っています。そのほとんどが先行する病変がなく突然、円形ないし楕円形の脱毛巣を生じます。
重症例ではすべての頭髪が脱落するものから、体毛まで脱落してしまうものもあります。 原因は精神的ストレスが深く関与していると言われますが、ストレス以外にも自己免疫疾患、甲状腺疾患、アトピー性皮膚炎などに合併して発症することもあります。
治療は、ステロイド外用や局所注射、冷凍療法、局所免疫療法などがありますが、重症例には紹介しますので、大学や専門クリニックでの治療をお勧めします。
いぼは、医学用語では疣贅(ゆうぜい)と呼ばれていて、いくつかの種類があります。
大きく分けると、ウィルスが原因でできるウィルス性のいぼと、紫外線の影響や遺伝的要因などによる皮膚の老化現象によってできるウィルス性ではないいぼとに分かれます。
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と呼ばれている、手足の指や足の裏、肘、膝などにできるいぼは殆どウィルス性のものです。
みずいぼは特に夏にお子様にできやすい病気です。
かゆみを伴うことがあります。状況により除去することも可能です。
尋常性疣贅のいぼ治療には液体窒素、内服薬治療があります。
とびひは、黄色ブドウ球菌や化膿連鎖球菌が皮膚に感染して発症する病気です。
これらの感染によって、体に水疱(水ぶくれ)、膿疱(膿を含んだ水ぶくれ)ができ、それらが破れてびらん(皮膚がすりむけた状態)になります。
また、次から次に発症を繰り返すのも特徴です。治療は主に内服薬治療と外用薬を併用して行います。
タコとは、皮膚の角質が肥厚した状態を指します。
うおのめは足の裏の指や足の外側、上側にできるできもので過度な体重圧迫が原因でできてしまいます。
しばしばタコと間違われる症状ですが、タコとの違いは痛みの有無です。
うおのめは内側の皮膚が増殖し、内部には芯があります。また内側に出来ることによって神経を圧迫してしまい痛みが生じてきます。また、いぼ(疣贅)のこともありますので、まず診断が必要です。
ワキの下から過剰な量の汗が出てしまう状態で、特に体温が上昇したり精神的に緊張した状態では症状が顕著となります。腋臭症、いわゆるワキガの原因となります。
原発性腋窩多汗症は、ホルモン・神経異常などの原因があって汗が出る続発性腋窩多汗症とは異なり、原因となる病気が無いのに起こる状態を指します。
これらは遺伝し、親子ともに現れることがありますが、日本人で約10%です。
多くは思春期以降に発症します。臭いや汗が気になり人前に出られない、仕事に集中出来ないなど、社会生活への影響も大きいといえます。
外用療法
発汗を抑える効果があり、多汗部位に毎日塗り続けることで、軽症の人の約7割に効果がみられます。頻回の通院不要、治療費は比較的安価な方法です。
※保険適用のものがあります
※効果の持続時間には個人差がありますが、数日から数週間と短めです
※かぶれやヒリヒリ感など軽度の副作用が出る方もいます。
ボトックス注射
発汗を抑える作用があるボツリヌス毒素を、脇の下に直接注射します。
1回の注射で4~6カ月間効果が持続します。
副作用は注射時の痛み以外ほとんどありませんが、治療には文書による同意が必要です。
日常生活に頻繁に支障があるような重症多汗症の場合には、保険適応となりますが、約3万円と高価です。